日常や仕事でよく目にする「施行」という言葉。
でもなんて読んでどんな意味なのかがわからない人も多いのではないでしょうか。
また施行と似たような漢字で「施工」もありますが、この2つの言葉の違いは何なのかも気になりますよね。
「施行」と「施工」はよく混同されがちですが、実は全く異なる意味を持っています。
この記事では「施行」と「施工」の読み方、意味の違い、そして正しい使い分け方を例文と共にわかりやすく解説していきます。
「施行」の正しい読み方と基本的な意味
「施行」という言葉は、日常生活でもよく耳にしますが、正しい読み方は「しこう」です。
「施行」は、主に法律や決定事項が実際に適用されることを指します。
たとえば新しいルールが制定されたときに
この法律は来年から施行(しこう)されます
という風に使われます。
「施工」の正しい読み方と基本的な意味
「施工」の正しい読み方は、「せこう」とも「しこう」とも読むことができ、どちらの読み方も間違いではありません。
本来の正しい読み方は「しこう」になり、「施行」と同じ読み方になります。
ただ、建設業界や土木工事の現場などでは「せこう」と読むことが一般的です。
あるアンケート調査によると、8割以上の人が「せこう」と読んでいることが示されています。
この読み方は、建設会社に勤めている人や、工事を行うことに関連する職業に就いている人たちによく使われています。
「施工」の基本的な意味は、「工事を行うこと」です。
具体的には、住居やビル、道路やダムなどを建築または土木作業を通じて作り上げることを指します。この言葉は、工事の実施や工事を施す行為全般に関連する用語として使用されます。
「施行」と「施工」の違いや意味
「施行」と「施工」の違いや意味を詳しく紹介していきます。
「施行」の定義:法律や決定が実際に適用されるプロセス
「施行」は、主に法律や規則などが正式に実施されることを意味します。
「この法律は来年から施行されます」と使われると、それは来年からその法律が適用されることを示しています。
つまり「施行」はあるルールが実際に生活の中で動き出す瞬間を表します。
「施工」の定義:建設や工事の実施プロセス
一方で「施工」は建設業界でよく使われる言葉で、建物や構造物の建設・工事を実際に行う行為を指します。
たとえば「このビルの施工は来月から始まります」と言われた場合、来月から実際にビルの建設作業がスタートすることを意味しています。
両者の違いとは?
「施行」と「施工」は読み方が似ていて混同しやすいですが、意味するところは大きく異なります。
「施行」が法的な適用や実施を指すのに対し、「施工」は具体的な建設や工事の作業を意味します。
この違いを正しく理解し、適切な場面で使い分けることが大切です。
「施行」と「施工」を正しく使い分ける例文集
「施行」と「施工」の違いを理解することは大切ですが、実際にどのように使い分けるのか、具体的な例文を通じて見ていきましょう。
- 「施行」の例文
- 「新しい消費税率は来年4月から施行されます。」
- 「データ保護に関する法律が来月施行されるため、企業は準備が必要です。」
- 「施工」の例文
- 「このオフィスビルの施工は信頼できる建設会社に依頼しました。」
- 「道路拡張プロジェクトの施工計画が発表され、地域住民からの意見が求められています。」
これらの例文から分かるように、「施行」は法律や規則が実際に適用されることを示し、「施工」は建築や工事の実行を意味しています。
ぜひ言葉の意味を正しく理解し、使い分けの参考にしてみてくださいね。
まとめ
「施行」と「施工」は、聞こえは似ていますが、意味することは全く異なります。
「施行」は新しいルールや法律が始まることを指し、私たちの日常生活や仕事にも関わってきます。
一方で、「施工」は建物を建てたりする工事のことを言い、主に建設業界で使われる専門用語です。
「施行」と「施工」の違いと正しい読み方や使い分け方を、わかりやすい例文と共にご紹介しました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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